ボディメイクやリハビリで注目を集めているピラティスは、フィットネス分野でも今、とくに人気です。
そのため、ピラティスに憧れてインストラクターになりたいという人も増えてきています。
しかし、インストラクター資格を取るスクールは数多くあるため、どの団体を選べばよいか迷う人が多いのも事実。
ピラティスインストラクターの資格を取るなら、PMA加盟団体でまずはマットから始めるのがおすすめです。
そこで、今回はピラティスインストラクターの資格について、おすすめスクールや選び方について解説します。
目次
ピラティスの資格を取得するメリット
ピラティスの資格を取得することで得られるメリットは以下の通りです。
- ピラティスインストラクターとして働くのに有利
- 自分の身体づくりに一生役立つ知識が身につく
- ピラティスインストラクターのキャリアの選択肢が広がる
それぞれ具体的にメリットを見ていきましょう。
ピラティスインストラクターとして働くのに有利
ピラティスインストラクターとして働くには、特に資格は必要ありません。
ただ、資格があれば就職に有利になったり、収入アップにもつながるので取得しておくことをおすすめします。
およそ月に1万円~2万円ほど高くなることが多く、取得しておくと永久的に使えます。
自分の身体づくりにも役立つ
ピラティスインストラクターの資格を取得していると、自身の健康や体調管理にも役立ちます。
資格取得において自分の身体に対する理解が深まり、適切なトレーニング方法や体の使い方を学ぶことで、けがの予防や慢性的な痛みの軽減にもつながります。
ピラティスインストラクターとしてのキャリアが広がる
ピラティスインストラクターの資格は、将来的にピラティスで開業したりフリーランスのインストラクターとして独立するなど、さまざまなキャリアが広がるのも魅力です。
独立して顧客を獲得すれば、スタジオやジムで働くよりも稼ぐこともできるうえ、自分のペースで仕事をできるのも大きなメリットと言えるでしょう。
ピラティスは子どもから高齢者、スポーツ選手まで幅広い年齢層に対応できるので、自分の働きたいビジョンによってやりがいのあるキャリアとなります。
ピラティススクール資格の種類
ピラティススクール資格は、大きく3種類に分かれます。
それぞれの特徴を、以下の表にまとめました。
マットピラティス | マシンピラティス | コンプリヘンシブ (マット+マシン) | |
---|---|---|---|
必要な道具 | ピラティスマット (セラバンド、ストレッチポール、サークルなど) | 専用マシン (リフォーマー) | マット・マシン(リフォーマー・キャデラックなど総合的なマシン) |
稼ぎやすさ | △ | 〇 | ◎ |
資格取得 | オンラインでも取得可能 | 通学して取得する場合が多い | 資格取得が難しく最も費用がかかる |
マットのみよりもマシンピラティスの資格も取得している方が単価が高いので、稼ぎたい人はマシンピラティスもしくはコンプリヘンシブ資格まで取ることをおすすめします。
ただし、マシン資格を取得するには通学で学ぶことが多いので、副業や主婦など時間が取れない人は、まずマットのみ取得するのも良いでしょう。
ピラティス資格を選ぶときのポイント
ピラティス資格を選ぶときには、まず3種類ある「マット」「マシン」「コンプリヘンシブ」から自分が取りたい内容を選択していきます。
そのうえで、ピラティス資格を選ぶときにはいくつかのポイントがあるので解説します。
ピラティス資格取得の目的
ピラティスの資格取得をするためのスクールは数多くあり、目的によってもおすすめする団体は異なります。
たとえば、インストラクターとしての就職が目的なら、就職支援制度がある団体がおすすめです。
また、理学療法士やアスレティックトレーナーでピラティスの医療的な知識を学びたいなら医療従事者向けコースのある団体を選ぶのもよいでしょう。
決して安い金額ではないので、自分がピラティスで学びたいものは何かを明確にしたうえで申し込むことをおすすめします。
受講方法:通学・オンライン
ピラティスの資格を取得するには、通学とオンライン、または通学+オンラインのハイブリッドコースの3種類の方法があります。
それぞれのメリットは以下の通り。
- 通学:実際に体に触れながら体験できるので身に付きやすい
- オンライン:主婦や副業でインストラクターを目指したい
- 通学+オンライン:通学より時間短縮ができ、かつ通学のメリットも得られる
通学なら実際に体に触れながら体験できるので、知識が身に付きやすいというメリットがあります。
一方で、オンラインは地方住みで通学できない人や主婦や副業など、忙しく通えない人も受講できるのがメリットと言えるでしょう。
また、せっかくならきちんと学びたいのに平日時間がない人は、土日など短期集中で取れるスクールもあるので自分のニーズに合ったコースを選んでみてください。
費用:マットが最も安い
たとえば、マットのみなら10万円台~30万円ほどで受講できるのに対し、マシン(リフォーマー)は20~50万円とかかり、さらに他のマシンも学ぶとなると70万円~80万円ほどかかることもあります。
就職に有利にしたいならPMA加盟団体の資格がおすすめ
ピラティスインストラクターの資格は、PMA加盟団体の資格とそれ以外の資格があります。
PMA(Pilates Method Alliance)とは、ピラティスの国際的な基準となる教育水準を設定している国際団体です。
つまり、PMAの資格を取得することで「世界で通用するピラティスインストラクター」として認められることになります。
資格を取得しないよりは何かしら資格取得していたほうが有利ですが、スクールによってはPMA加盟の資格取得がインストラクター採用条件になっている場合もあります。
そのため、就職、仕事で有利にするために資格取得するならPMA加盟団体の資格を取得することをおすすめします。
おすすめのPMA加盟団体ピラティス資格
PMA加盟団体に加入しているおすすめのスクールを見ていきましょう。
BASI
公式サイト:https://www.pilates-education.info/
ポイント
- 日本で最も歴史のあるピラティスインストラクター養成スクール
- 科学的なアプローチを基盤にした理論的な知識を学べる
- 卒業してからも継続教育が受けられる
BASIは世界最大級のピラティスインストラクター教育団体です。
PMAでも理事を務めていることもあり、質の高さと信頼性は間違いありません。
マットコースであれば完全オンラインでの受講も可能で、働きながらや主婦でも学びやすいのが魅力と言えるでしょう。
BASIは資格取得後の就職サポートを積極的に行っているので、ピラティスインストラクターに確実になりたいという人におすすめな資格です。
※BASIピラティスの養成コースは2025年から形態を変えるそうです。詳しくはお問い合わせを。
資格の種類 | ・マットピラティス認定資格 ・マシンピラティス認定資格 ・コンペリヘンシブ(マット・マシン)認定資格 ・医療従事者向けコースあり |
受講方法 | 通学・オンライン・ハイブリッド(通学+オンライン) |
費用 | ・マットコース:298,000円~ ・マシンコース:640,000円~ ・コンプリヘンシブ:550,000円 |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:6ヶ月~(実習講習日程は6日間+試験) マシン:1年半~ 時間目安 186~500時間以上 |
資格取得後の就職サポート | インストラクターデビューまでサポートあり |
FTP Pilates
公式サイト:https://ftpjapan.amebaownd.com/
ポイント
- マタニティピラティス、シニアピラティスの資格が取れる
- 日本国内に数多くの認定アカデミーがあり通いやすい
FTP Pilatisは、イギリスで創設されたピラティスインストラクターを育成する団体です。
受講方法は通学のみですが、日本でも全国各地に認定アカデミーがあるため比較的通いやすいと言えるでしょう。
特徴としては、マタニティやシニア向けといったクライアントに特化したピラティスの指導法が学べるところです。
取得できる資格 | ・ピラティスパーソナル指導者資格 ・マタニティピラティスインストラクター資格 ・産後ピラティスインストラクター資格 ・シニアピラティスインストラクター資格など |
受講方法 | 通学 |
費用 | ・マットコース:189,200円→1ヶ月前の申込&入金で181,500円・マシンコース:173,800円~(FTP卒業生) |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:2ヶ月~(30時間の講習+試験) 時間目安 各コース9~36時間(資格保有者を含む) |
資格取得後の就職サポート | 就職サポートあり 教育継続制度あり ※資格更新が必要 |
Stott Pilates
公式サイト(東京のアカデミー):https://skypilatestokyo.com/
ポイント
- ケガのあるクライアント特化コースや筋膜特化など、専門的なコースも受講可能
- レベル別にマットやマシンのコースが受けられるので初心者でも
Stott Pilatesは、ケガのあるクライアントや筋膜など専門的なコースが受けられるのが特徴のスクールです。
レベル別にマットやマシンが学べるので、初心者でも学びやすいでしょう。
取得できる資格 | ・初・中級マットコース ・初・中級リフォーマーコース ・初・中級キャデラック・チェア・バレルコース ・上級コース(マット/リフォーマー/キャデラック・チェア・バレル) ・ISPコース(傷害や特殊条件コース) |
受講方法 | 通学 |
費用 | ・マットコース:25,7000円 ・マシンコース:305,250円(リフォーマー) |
取得までかかる時間 | 期間目安 約6ヶ月~(初級・中級マットコース:40時間の受講と課題55時間) 時間目安 最低95時間以上(初級・中級マットコース) |
資格取得後の就職サポート | 就職サポートあり 教育継続制度あり ※資格更新が必要 |
PHI Pilates
公式サイト:https://phipilatesjapan.com/
ポイント
- 姿勢改善や矯正の学術的証明のあるエクササイズが学べる
- レベル別にマットやマシンのコースが受けられるので初心者でも
PHI Pilatesは姿勢改善の学術的証明のある、本格的なエクササイズが学べるスクールです。
ピラティスを病院のリハビリとして採用するための学習から、トップアスリートのコンディショニングに活用するピラティスなど、幅広く学習できるのが特徴です。
取得できる資格 | ・マットインストラクター(1~2) ・リフォーマーインストラクター(1~3) ・プロップスインストラクター ・バレルインストラクター ・チェアインストラクター ・タワーインストラクター ・ユアバック® プログラム |
受講方法 | 対面・オンライン※オンラインはプロップス、バレル、ユアバックプログラムのみ |
費用 | ・マットコース:254,100円 ・マシンコース:231,000円~(リフォーマーⅠコース) |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:1ヶ月~ マシン(リフォーマーⅠコース):2週間~ 時間目安 4日間(全日10~18時) |
資格取得後の就職サポート | 就職サポートなし 教育継続制度あり ※資格更新が必要 |
POLESTAR PILATES
公式サイト(日本トレーディングセンター):https://polestarjapan.org/
ポイント
- リハビリを中心とした医療系に特化
- 理学療法士やアスレティックトレーナーのスキルアップにもおすすめ
POLESTAR PILATESは、リハビリテーション医学をベースにしたピラティスが学べるスクールです。
ピラティスインストラクターの他にも、理学療法士やアスレティックトレーナーがスキルアップのために受講することも多いのが特徴です。
取得できる資格 | ・マットインストラクター ・リフォーマーインストラクター ・コンプリヘンシブインストラクター |
受講方法 | 通学 |
費用 | ・マットコース:300,000円+58,000円(認定試験代) ・リフォーマーコース:365,000円+68,000円(認定試験代) ・コンプリヘンシブコース:775,000円+78,000円(認定試験代) |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:9ヶ月~ リフォーマー:9ヶ月~ コンプリヘンシブ:1年~ 時間目安 マット入門:2日間+オンライン10時間 マット上級:1日 |
資格取得後の就職サポート | 就職サポートなし 教育継続制度あり ※資格更新が必要 |
balanced body
公式サイト:https://balancedbody.co.jp/
ポイント
- ピラティスで使うマシンのトップシェアメーカーが運営するスクール
- 本場アメリカのピラティスを体験できる
- 卒業生が実際にピラティスインストラクターとして活躍している
balanced bodyは、本場アメリカのピラティスを体験・学習できるスクールです。
ピラティスで使うマシンのトップシェアメーカーが運営しており、マシンを使っての学習に強みがあります。
また、卒業生の声がホームページに掲載されるなど、卒業後にインストラクターとして活躍している生徒が多いのも特徴です。
取得できる資格 | ・マットインストラクター ・リフォーマーインストラクター ・マット&リフォーマーインストラクター ・コンプリヘンシブインストラクター |
受講方法 | 通学・オンライン |
費用 | ・マットコース:350,000円(セット価格) ・マシンコース:450,000円~(セット価格) ・コンプリヘンシブコース:930,000円~(セット価格) |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:6ヶ月~ マシン:3か月~ 時間目安 150~350時間以上 |
資格取得後の就職サポート | zen place pilatesスタジオフリーランスオーディションの支援あり |
CLUB PILATES
公式サイト:https://career-clubpilatesjapan.jp/
ポイント
- 世界最大級のピラティススタジオ CLUB PILATESのノウハウ
- マシンごとに学びたい資格が効率的に学べる
CLUB PILATESは、世界800店舗以上展開するピラティススタジオが運営するスクールです。
マシンごとに資格が取得できるので、自分が学びたいコースのみ受講も可能です。
取得できる資格 | ・コンプリヘンシブ資格コース ・マット指導者資格コース ・リフォーマー指導者資格コース ・キャデラック指導者資格コース ・チェア指導者資格コース・バレル+プロップ指導者資格コース ・TRX/Trigger point/barre指導者資格コース |
受講方法 | 通学 |
費用 | ・マットコース:132,000円 ・マシンコース:286,000円(リフォーマー) ・コンプリヘンシブコース:770,000円 |
取得までかかる時間 | 期間目安 マット:4日間 10:00~16:00 リフォーマー:8日間 10:00~16:00 コンプリヘンシブ:23日間~ 10:00~16:00 時間目安 24~500時間以上 |
資格取得後の就職サポート | CLUB PILATESにてデビュー支援あり |
MAJOLI
ポイント
- 完全オンラインで学べる
- 少人数制の手厚い指導が受けられる
- 最短1ヶ月から短期集中で資格取得が可能
MAJORIは、ピラティス・ヨガに関する資格が総合的に学べるスクールです。
特徴は完全オンラインで学べるので忙しい人でも学びやすく、最短1ヶ月という短期集中で資格取得が可能なところです。
オンラインということもあり体型に自信がない人でも受講しやすく、地方に住んでいても質の高いレッスンが受けられます。
取得できる資格 | ・マットピラティス ・マシンピラティス |
受講方法 | オンライン・オンライン+合宿 |
費用 | マットコース:262,800円→先着5名限定10万円オフ! |
取得までかかる時間 | 期間目安 2~5ヶ月 マット:5日間 各3時間 マット:7日間 各2時間 マシン:4日間 各2時間 時間目安 15時間 |
資格取得後の就職サポート | MAJOLIオンラインコミュニティーでレッスンデビューフォロー |
\月額6,100円から通えるキャンペーン開催中! /
まとめ:ピラティスインストラクターの資格を取るならPMA加盟団体がおすすめ
今回は、ピラティスインストラクターの資格を取るのにおすすめなスクールについて紹介しました。
最後に、PMA加盟団体に所属しているおすすめスクールの特徴を簡単にまとめます。
本記事のまとめ
- BASI:質の高い教育と資格取得後の就職サポートがあり就職したい人におすすめ
- FTP Pilatis:マットピラティスをより深く、マタニティやシニアピラティスを学びたい人におすすめ
- Stott Pilates:けがや筋膜に特化したコースを受けられる
- PHI Pilates:姿勢改善を重視した学びを得られる
- POLESTAR PILATES:医療関係者におすすめ
- balanced body:ピラティスマシンメーカーが母体のためマシンピラティスの充実度が高い
- Club Pilates:世界800店舗以上展開するスタジオのノウハウが学べる
- MAJOLI:完全オンラインで忙しい人、子育てママにおすすめ
申込むときには、団体によっても目的や強みが大きく異なるので自分のニーズに合ったスクールを選ぶことが重要です。
また説明会に申し込み、実際の雰囲気や団体のメソッドについて実際に聞いてみることもおすすめです。
インストラクターの資格を取ることで、ピラティスインストラクターへの第一歩を進んでみてはいかがでしょうか。