ピラティスやヨガが好きな人の中には、ピラティスインストラクターになりたいと思っている人もいるでしょう。
ピラティスインストラクターになるのには特別な資格はいらないので、主婦や副業でもなれるのが特徴です。
そこで、今回はピラティスインストラクターになりたい人に向けて、仕事内容や働き方、向いている人の特徴を具体的に解説します。
目次
ピラティスインストラクターとは?業務内容や働き方
ピラティスインストラクターとは、スタジオやジムでピラティスの指導を行うトレーナーのことです。
ピラティスに関する知識はもちろん、呼吸法や筋肉や関節の働き方など、身体に対する知識も必要となります。
また、ピラティスだけではなく、美容や体型維持の食事方法、健康に過ごすための習慣などのアドバイスも仕事のひとつです。
ピラティスの種類|マットピラティス・マシンピラティス
ピラティスには「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があります。
マットピラティス | マシンピラティス | |
---|---|---|
使用器具 | マット、セラバンド、ストレッチポール、マジックサークル、バランスボール | リフォーマー、キャデラック、ワンダチェア、ペダプル、ラダーバレル、ステップバレル |
メリット | マットがあればスタジオでも自宅でも場所を選ばない | 器具を使って効果的に鍛えたい部位を鍛えられる |
資格取得の方法 | オンラインでも取得できる | 通学して資格取得が必要 |
マットピラティスはピラティスマットの上で行い、体幹を中心に全身の筋肉を鍛えられるのが特徴です。
反対にマシンピラティスは、専用マシンを使って部分的に負荷をかけながら、特定の部分を鍛えるのに効果的な方法です。
マシンピラティスは比較的給料が高い傾向にありますが、資格取得にはマット・マシンの両方の資格が必要となるので注意が必要です。
まずはマットピラティスの資格を取得したうえで、マシンに挑戦するかマットのみにするか検討するのも良いでしょう。
ピラティスインストラクターの働き方
ピラティスインストラクターとして働くには、以下の4つの方法があります。
- スタジオやジム:正社員として雇用されて働く
- フリーランス:業務委託契約でレッスンごとの勤務
- 独立開業:自分のスタジオを開業する
- オンライン:オンライン講座で指導する
ピラティスインストラクターとして働く場合、「雇われて働く」か「個人で働く」かの2つのパターンに分かれます。
最も安定するのはスタジオやジムの勤務で、正社員として働くため毎月安定した収入を得たい人におすすめな方法です。
また、収入は安定しませんが「フリーランス」は、自由にスケジュールを組んで働くことができるので、主婦や指導に集中したい人に向いているでしょう。
独立開業やオンライン講座は、ピラティスの知識以外にもマーケティングや運営スキルも必要となる一方で、自由度も高く高収入も狙えます。
働き方によってメリット・デメリットも異なるので、自分の希望する働き方を考えてみてはいかがでしょうか。
ピラティスインストラクターの給料
ピラティスインストラクターの給料は、経験年数や働く環境によっても大きく異なります。
働き方 | 収入 |
---|---|
スタジオ・ジム勤務 | 月給22万円~40万円 |
フリーランス(業務委託) | レッスン担当数により異なる※3,000円~5,000円 / レッスンごと |
独立開業・オンライン講座 | 年収~1,000万円 (1,000万円以上も目指せる) |
ピラティスインストラクターの平均年収は、300万円前後です。
経験豊富なベテランや、資格取得をすることで年収500万円を目指すことが可能です。
ただし、フリーランスや独立開業をすれば、自分のスキルや努力次第で1,000万円以上の高収入を稼いでいる人もいます。
また、都市部になるほど年収は高めの傾向にあるので、稼ぎたい人は都市部で働くことも検討すると良いでしょう。
ピラティスインストラクターになる方法
ピラティスインストラクターになりたい人は、まずは資格を取得することをおすすめします。
実は、資格を取得しなくてもピラティスインストラクターになることはできます。
しかし、資格取得によって正しい知識も習得できるため、経験がない人は資格取得を目指すと良いでしょう。
資格取得には、以下の2つの方法があります。
- 養成スクールに通う
- オンライン講座を受講する
マットピラティスの資格は、養成スクール・オンライン講座どちらでも受けられます。
時間や場所の都合が合う人は対面のほうがおすすめですが、主婦や働きながら資格取得したい人はオンライン講座であれば自分の都合に合わせて受講が可能です。
増加しているオンライン講座は、リアルタイム受講もあれば、通信形式で時間を問わず勉強できるものもあるので、夜や土日受講したい人にもおすすめです。
ピラティスインストラクターは主婦や働きながらでもなれる?
ピラティスインストラクター自体は、特別な資格が不要なので主婦でも働きながらでもなれます。
会社員なら副業として働く、主婦でもアルバイト・フリーランスで家事や育児と両立して働くことができるでしょう。
まずは現場で経験を積むことを優先して、後からスキルアップのために資格取得をすることも可能です。
最近ではピラティスインストラクターの人気が増えているため、オンライン講座や、土日・夜間の講座など、空いている時間を有効活用できる学び方も増えています。
ピラティスインストラクターに興味がある人は、自分のニーズに合った学び方を探してみてください。
ピラティスインストラクターは特別な資格はいらない
ピラティスインストラクターになるには、特別な資格は必ずしも必要というわけではありません。
ただし、雇用されるにも独立して働くにも、資格があると顧客から信頼を得やすいので優位に働くことが多いです。
とくに独立開業やオンラインなら、資格があることで顧客に安心感を与え、ホームページにも資格があると明記できるので資格取得することをおすすめします。
ピラティスインストラクターの資格の種類
ピラティスインストラクターに有利な資格を、以下の表にまとめました。
資格名 | 資格の詳細 |
---|---|
BASIピラティス | ・30年以上のピラティス教育歴のある名門スクール・海外で働くにも有利な資格取得が可能 |
BESJ | ・日本人に合わせた日本流のピラティスが学べる・全国各地で開催されている |
IBMA認定ピラティス | ・美容や健康に特化したボディメンテナンスが学べる・1~3級があり、3級は最短27時間で資格取得が可能 |
ピラティスインストラクター (JIA) | ・身体の構造や動き、エクササイズの種類など基礎的な知識が身に付く |
資格取得をする場合はマシンよりもマットのほうが短期間で取得できることが多いため、副業やまず「資格取得して就職を有利にしたい」なら、マットの資格がおすすめです。
ピラティスインストラクターの資格にはさまざまな種類があるため、自分の目指したい「ピラティスインストラクター像」によって選ぶと良いでしょう。
ピラティスインストラクターの資格を取るメリット
ピラティスインストラクターになるだけなら資格は必要ありませんが、資格を取るメリットも多いです。
- 信頼性が上がるので、就職や独立開業に有利
- 知識を習得することで独自の指導スタイルを見つけやすい
資格を持っていることで一定以上のスキルの証明になり、インストラクターとしての信頼性をアップする効果があります。
就職にはもちろん、独立開業する場合には資格を持っていることが大きな武器となるでしょう。
また、ピラティスインストラクターとして個性を出すために、知識を習得することで独自のスタイルを見つけやすいというメリットもあります。
ピラティスインストラクターに向いている人の特徴
ピラティスインストラクターに向いている人は、以下のような特徴があります。
- 健康や美容が好きな人
- コミュニケーションが得意で言語化能力が高い人
- ピラティスに対して興味・情熱を持てる人
ピラティスをする人は、美しい体づくりや健康を目的に行うことが多いです。
そのため、ピラティスインストラクターとして活躍するなら、自分自身も憧れるような体づくりが求められます。
また、ピラティスは対人でのコミュニケーション能力も重要です。
説明をしながら行うこともあり言語化できる力が強いと、クライアントにより良いサービスを提供できると言えるでしょう。
また、ピラティスは科学の進化と同時に情報・知識が常にアップデートされるので、ピラティスに対して興味や情熱を持てる人が向いています。
ピラティスとヨガの違い
ピラティスはヨガは、呼吸と運動を組み合わせて心と身体を鍛えるために行うエクササイズです。
しかし、ピラティスとヨガには大きな違いがあります。
ピラティスは「身体の柔軟性を高め、強化し、バランスを整えるためのメソッド」、ヨガは「ヨガは呼吸法と瞑想により、自分自身の心と向き合うエクササイズ」と言われています。
ピラティスの成り立ちは、虚弱体質を改善するために、治療法やスポーツをヒントに考えられたのが始まりです。
インナーマッスルや体幹を鍛えることで、身体を健康的にする効果があります。
一方ヨガの成り立ちは、約4500年前のインド。
仏教やヒンドゥー教の修行のひとつとして始まり、呼吸法や瞑想によって心と身体を結びつけて心身を安定することが目的です。
ピラティスにヨガの要素が一部取り入れてはいますが、目的やエクササイズの方法、効果に違いがあるので、目的によって選ぶのがおすすめです。
ピラティスインストラクターは未経験でもなれる:まとめ
ピラティスインストラクターは、資格不要で未経験からでも始められるのが魅力です。
ただし、資格を保有することで安心感を与えるというメリットがあり、未経験からピラティスインストラクターになるなら資格を取得するのが最もおすすめな方法と言えます。
とくに、未経験からピラティスインストラクターに応募して落ちてしまっている人は、資格取得をすることで就職に有利に働くでしょう。
健康需要が高まっている現代では、ピラティスインストラクターは今後よりニーズが高まる職業です。
興味のある人は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。